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スマホの顔認証は強制的に解除されうる|iPhoneでパスコードだけにする設定と一時的に無効にする方法

スマホの顔認証は強制的に解除されうる|iPhoneでパスコードだけにする設定と一時的に無効にする方法
  • 顔認証は便利だが、本人が拒んでも開けられるのか分からない
  • 警察が令状で顔認証を解除したというニュースを見て、自分のスマホでも同じことが起きうるのか気になった
  • 顔認証をやめたら不便になりそうで、どう設定すればいいか迷う

顔認証は、本人が望まない状況であっても、顔が端末の正面に向きさえすればロックは開いてしまいます。

2026年8月には、警察が令状を取って容疑者の顔をスマホに近づけ、ロックを解除させた事例が報道されました。

顔や指紋でロックを解除する方法である生体認証と異なり、パスコードは本人が教えない限り誰にも分かりません。

紛失や盗難の危険を抑えて勝手な解除を防ぎたいなら、パスコードだけで端末を保護する設定が役立ちます。

加えて、iPhoneにはボタン操作によって顔認証を一時的に無効化する操作法が備わっています。

普段の利便性を保つか安全性を高めるかを検討したうえで、自分に合う使い方を選んでください。

顔認証は「本人の顔」があれば開く

顔認証は日常のロック解除を素早く行える反面、本人の顔がセンサーの前にあれば反応してしまう点が弱点です。

  • 報道された捜査の手法
  • 捜査に限らず、本人の意思と関係なく顔を向けられる場面
  • パスコードとの違い

まずは、実際に報じられた事例や顔認証の特徴について順を追って確認していきましょう。

報道された捜査の手法

2026年8月12日付の朝日新聞において、スマートフォンの生体認証を巡る警察の新たな捜査手法が報じられました。

記事では、令状を用いて強制的にロックを解除させる運用の実態について次のように記しています。

スマートフォンのロックを解除するため、事件の容疑者に対し、令状を取得して強制的に生体認証(顔認証や指紋認証)をさせる新たな捜査手法が、警察の一部で使われ始めている。

https://www.asahi.com/articles/ASV7Y34MQV7YPTIL014M.html

この手法が明らかになったきっかけは、大阪地裁で開かれた刑事裁判での証言です。

その裁判は、大阪府警の捜査員らが家宅捜索中に捜査対象者を殴ったなどとして、特別公務員暴行陵虐罪に問われた公判でした。

出廷した府警の元巡査部長は、顔認証でロックを解除するための身体検査令状を取得していた旨を証言しています。

身体検査令状は裁判所が発付する令状であり、薬物事件で体の注射痕を調べる際などに用いられるのが一般的です。

記事の小見出しには「顔をスマホに近づけ、約1秒間静止」という文言が並びます。

専門家はこうした安易な運用に警鐘を鳴らしており、報道は、この手法が使われ始めているのは警察の一部だとしています。

捜査に限らず、本人の意思と関係なく顔を向けられる場面

顔認証が勝手に突破される危険は、警察の捜査のような特殊な環境だけに限られません。

日常生活においても、寝ている間に画面を顔へ向けられたり、力づくで押さえつけられたりした際にはロックが外れてしまう危険が伴います。

街中での紛失や盗難、あるいは身近な人による盗み見など、意図しない形で端末を開けられる場面は身の回りに多く潜んでいます。

悪意を持った第三者が端末を手にした場合、本人の意思を無視して顔を向けさせるだけで情報へ辿り着けてしまう脆弱性には警戒が必要です。

パスコードとの違い

顔認証に対してパスコードが大きく異なる点は、本人が教えない限り他人には解除の手がかりが分からないことです。

顔や指紋といった身体的特徴は外側から端末へ向けさせることが可能ですが、記憶している文字列は頭の外から取り出せません。

そのため、他人に無理やり端末を向けられたとしても、パスコードで保護されていればその場ですぐに開けられる事態を防げます。

一般的な4桁や6桁の数字に比べると、桁数を増やした数字や英数字を組み合わせたパスコードのほうが推測されにくく安全です。

ただし、パスコードを設定したからといって、あらゆる状況で完全に中身を見られないと過信してはいけません。

令状があれば、端末の中身を調べられることはありえます。

顔認証を一時的に止める方法(iPhone)

普段は便利な顔認証を使い続けたいものの、特定の状況だけで機能を止めたい利用者は少なくありません。

iPhoneには、端末の外側にある物理ボタンを押すだけで顔認証を一時的に止められる操作方法が存在します。

Appleの公式サポート文書では、その手順について次のように案内しています。

一時的にFace IDでiPhoneのロックを解除できないように設定することができます。

サイドボタンといずれかの音量ボタンを2秒ほど押したままにします。

スライダが表示されたら、サイドボタンを押してiPhoneをただちにロックします。

次回パスコードを使ってiPhoneのロックを解除するときに、再びFace IDが有効になります。

https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph6d162927a/ios

手順を実行すると画面にスライダが現れますが、スライダを動かさずにサイドボタンを押せば画面が瞬時にロックされます。

この操作を終えた直後からは顔認証が反応しなくなり、画面を見つめてもロックは開きません。

端末を再び利用可能な状態へ戻すには、手作業によるパスコードの入力が必須です。

パスコードを入力してロックを解除した段階で、普段どおりのFace IDによる認証が再び有効化されます。

混雑した場所へ移動する際や就寝前など、周囲からの干渉を警戒したい場面で重宝する操作です。

顔認証をオフにして、長いパスコードにする方法(iPhone)

顔認証による勝手な解除を恒久的に防ぎたい場合は、機能を完全に停止させて強固なパスコードへ切り替える設定が確実です。

ここからは、設定アプリを使った解除の停止やコードの強化手順について項目ごとに見ていきます。

Face ID をオフにする

iPhoneから顔の登録情報を完全に消去する作業は、「設定」アプリ内の「Face IDとパスコード」から進めます。

画面内に並ぶ「Face IDをリセット」をタップすると、端末内の顔情報が消去されて機能が停止します。

すべてを消去する方法にとどまらず、特定の項目だけ顔認証を働かせない柔軟な設定も可能です。

「パスワードの自動入力」などの項目を個別にオフにすれば、その操作には顔認証が使われなくなります。

全体的な利便性と安全性のバランスを考慮しながら、必要な項目だけをオフにする選択肢も検討してください。

パスコードを長くする

顔認証を止めた後はパスコードだけが端末を守る壁となるため、簡単に推測されない強固な文字列を用意しなければなりません。

標準的な4桁や6桁の数字だけでは、肩越しに覗き見られるリスクを抑えきれない場合があります。

Appleの公式サポートでは、安全性の高いパスコードを作成する手順に関して次のように案内しています。

パスコードを作成するためのオプションを表示するには、「パスコードオプション」をタップします。最もセキュリティの高いオプションは「カスタムの英数字コード」および「カスタムの数字コード」です。

https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph14a867ae/ios

パスコード変更の画面で「パスコードオプション」を選択すると、桁数を自分で決めた数字や、英字を混ぜたコードを選べます。

桁数の多い数字やアルファベットを組み合わせたコードは、周囲からの盗み見や推測に対して4桁や6桁の数字より推測されにくくなります。

忘れてしまわないよう自分で確実に記憶できる範囲で、できる限り複雑な文字列を設定してください。

紛失・盗難のときは「iPhoneを探す」の紛失モードを使う

端末をどこかへ置き忘れたり盗まれたりした緊急時には、速やかな遠隔操作が欠かせません。

Appleの「iPhoneを探す」に備わっている「紛失モード」は、手元から離れた端末を守るための機能です。

紛失モードを設定した端末では、Face IDがロック解除に使われない状態へと直ちに切り替わります。

この処置によって、拾った人物が画面を勝手に持ち主の顔へ近づけてロックを突破しようとする行動を未然に防ぐことが可能です。

万が一端末を紛失した際は、速やかに紛失モードを起動してください。

どちらを選ぶか

顔認証とパスコードのどちらを主軸にするかは、日々のスマートフォンの使い方や警戒したいリスクによって判断が分かれるところです。

自身が求める扱いやすさと保護の度合いを考慮しながら、2つの運用の特徴を整理していきます。

顔認証を残して、必要なときに止める人

日常的な使いやすさを損ないたくない人には、顔認証を残したまま必要な場面でのみ一時停止させる使い方が適しています。

この設定にしておけば、普段の買い物や連絡の際には画面を見るだけで素早くロックが解除され、入力の手間は一切発生しません。

一方で、就寝前や人が多い場所へ立ち入る際など、不安を感じるタイミングでサイドボタンと音量ボタンを長押しする手順を挟みます。

一度停止させれば次にパスコードを打つまで顔認証が反応しないため、意図しない解除をピンポイントで防ぐ防衛策として有用です。

普段の快適さを最優先にしつつ、リスクが高まる瞬間だけ自発的に守りを固めたい人に向いた運用といえます。

顔認証を使わずパスコードだけにする人

どのような場面であっても顔を向けられてロックが開くリスクを完全に排除したい場合は、顔認証をオフにしてパスコードのみで運用します。

顔認証をリセットしておけば、本人の顔が端末の前にあっても画面が開くことはありません。

画面を見るたびに数字や英数字を手入力する手間は確実に増えますが、顔を向けられただけで開くことはなくなり、桁数の多い複雑なコードを設定しておくことで、紛失や盗難に遭った際にも中身を見られにくくなります。

なお、Android端末でも指紋や顔のロック解除を使わず、PINやパスワードだけでロックする設定にできます。

ただし、設定画面のメニュー名は機種ごとに異なっています。

毎回の入力を許容してでも情報の保護を徹底したい人は、顔認証を無効化して長めのコードによる管理へ移行してください。

端末の中に置いておく情報も減らす

ロックの設定をどれほど強固に変更したとしても、端末そのものの中身を調べられる可能性はなくなりません。

裁判所からの令状が出ているような状況では、端末の中身が詳しく調べられる事態は十分に起こり得ます。

そのため、パスコードの強化だけに依存するのではなく、そもそもスマートフォン内に保管する機密情報を最小限に絞る工夫が不可欠です。

見られて困るような個人的な記録は端末に残さず、利用しなくなったアプリや不要なデータはこまめに削除してください。

まとめ

顔認証は便利な技術ですが、本人の顔が端末の正面に向けば意図せずロックが解除されてしまう性質を持ち合わせています。

不安を感じる場面に合わせて一時的に認証を止めるのか、それとも完全にパスコードのみへ移行するのかは利用者の判断次第です。

自分の生活環境やリスクを冷静に見つめ直し、無理なく続けられる保護の方法を選択してください。

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